研究者妻のアメリカ生活

研究者の夫の仕事の都合で渡米。駐在ではないので全て自力、自費のキラキラしてないアメリカ生活。

戸籍性と旧姓と

夫婦別姓が認められていない現在の日本で結婚をしようと思った場合には、夫か妻のどちらかが改姓するか、最近話題になったはあちゅうさん、しみけんさん夫妻のように事実婚を選択するかになりますよね。

私たちが結婚することにした時、いつ入籍するか、お互いの家族への挨拶はいつするか、結婚式はどうするか、という流れの中でごく自然に彼から苗字はどうする?と聞かれて少し驚きました。

恐らく幼い頃からの刷り込みのようなもので、結婚したら苗字が変わることに疑問を持っておらずどちらの姓にするか話し合うという考えが無かったのです。彼は仕事上は現在の名前が使えるのでどちらの姓にしても構わないし、姓を変更する方は少なからず負担があるから話し合う必要があると思ったとのことでした。

私自身そこまで姓を変更する事に抵抗はなく、夫が珍しい姓で長男だったので私が姓を変更することにしました。これに関しては特に後悔などないし、世間的にはまだ一般的でない事実婚を選択するほどの動機付けと勇気がなかったのですが…

 

入籍してからというもの、関係各所に向かったり書類を送ったりと改姓の手続きに奔走していた訳ですが、それもぼちぼち落ち着いてきたところです。(面倒だったり各所で移動時間、待ち時間、手数料がかかることにはウンザリしましたが🤨大抵一回、ないし二回程度しかやらないから喉元過ぎれば何とやら、で改革しようという人もいないのでしょう)

 

次々と届く新しい姓での郵便物、旧姓のカードと引き換えに届く新しいキャッシュカードや保険証。この世から旧姓のワタシが存在していた証明が消えていくようで(自分でも大袈裟だと思っていますが😅)今まで味わった事のない不思議な感覚、寂しさを感じています。職場では旧姓使用していますが、退職、転居したら旧姓を使うことは無くなり旧姓のワタシを知る人はどんどんいなくなっていく訳で。勿論ワタシはワタシである事に変わりはないし元々の友人もそう思うって分かりきっているし、大したことじゃないと思う自分もいる反面、本当に旧姓のものが無くなっていくのは寂しくもあるのです。

両親が載っている旧姓の戸籍から除籍されているのをみるのは寂しかったですが、夫と二人だけの新しい戸籍をみるとこれからの未来に期待と不安が膨らみもするのでした。